出場機会を失った1人の選手。
神2です。
前回に移籍組の台頭話をしましたが、今回はそれと正反対の移籍組により出場機会を失った選手を1人をフォーカス。
その選手は移籍組の選手が加入するまでどんなときも試合に出場し続けていた選手です。
特に中盤の真ん中を任せられることが多く、皆に期待を寄せられていた子どもです。
正式に指揮を執るコーチも決まり、数名の新加入の選手で新体制となったU10チーム。
門出となる遠足先の試合で彼はベンチスタートという立ち位置になる。
おそらくサッカーを始めて自分の世代の試合でベンチというのは、この数年間で初めての経験なのではないでしょうか。
失意に感じたのか、途中出場しても全くキレがありません。
そんな調子なものでますます、出場時間は減ります。
この選手のお父さんも元サッカー経験者で普段の練習も熱心に見学し、家でも個人練習はさせていたと思います。
ただ、このお父さんの良いところか悪いところか今の段階では分かりませんが、自分のしてきたサッカーを教え込む傾向に。
コーチの決まりがなかったつい最近まではそれで通用して良かったのですが、担当コーチが決まってからはなかなか良さが出しきれません。
私の印象としましては
戸惑っている
地に足がついてない
ボーッとしている
こんな印象です。
試合が終わる度にそのお父さんから小言を言われます。
「それじゃあ話にならない」
「なにしてんの?」
たまたま横を通った私の耳にも入ってきました。
この後の試合も点差が開いてからの後半出場します。
普段やりなれていないサイドバックで出場。
その子は自分がボールを奪われたなら、奪った相手に対してファールしてでも奪い返そうとしその光景は何かに怯えているかのよう…
失敗を恐れすぎているのでしょうね。
全く楽しんでいない。
もしかしたらお父さんに怒られないためにサッカーしているのかもしれません。
お父さんの為にサッカーしているのかもしれません。
その子のお母さんも息子の姿に落ち込んでいる様子。
私の妻とそのお母さんは仲が良く、いろんな話をする間柄。
その日の帰りにとても夫婦とも落ち込んでいたという話を妻から聞いた。
私は一言
「明日は我が身」とだけ言った。
誰のために何のためになんでサッカーをしているのか?
生活の一部になっているからなのではなく好きだからやっていてほしい。
その本質は自分の中にあることだけは忘れないよう子どもにも伝えていきたいです。
最後にその熱心なお父さんは忙しいのか、あれからグラウンドでその姿を見ていないことだけ添えて置きます。